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病院視察で有名スターに会った話 - INDIA -

No.441/2014.09
健康管理センター/ 唐松 一郎
画:クロイワ カズ

インドに現地法人2社が誕生したのを機に、昨年11月、当社の産業医とともに東南アジアやインドの現地会社を巡回してきました。目的は駐在員とその家族の健康管理。業務の一環として、駐在員がお世話になるムンバイの「セブン・ヒルズ病院」を視察したときのことです。

高級住宅地にある立派な病院で、中の医療設備も同行の産業医が驚くほど進んだもの。渉外担当の責任者が居て、外国人患者への対応などを丁寧に説明してくれました。視察の目的も達せられ帰途に着こうとしたとき、著名な映画俳優が患者の慰問に来ていると聞かされました。リティック・ローシャン。私は初めて聞く名前ですが、インド事情に詳しい、同行の駐在員S氏はビックリ!インドきってのビッグ・スターだといいます。

インドは世界一の映画王国。年間の製作本数は1,200本を上回り、米国のほぼ倍です。特に、ムンバイは映画製作のメッカで、ムンバイの昔の地名ボンベイとハリウッドをもじって「ボリウッド映画」と呼ばれています。この辺りには、有名な「ボリウッド・スター」もたくさん住んでいて、この病院でも著名俳優が患者を慰問するのはよくあること。リティック氏も過去に何度か来訪しているとか。早速、慰問を終わったばかりのビッグ・スターに紹介してもらいました。とても気さくな感じの方で、人気の秘密が分かるような気がしました。同行の駐在員S氏はもう夢見心地です。

気分良く病院を後にして、折角だからインドカレーとビールで乾杯しようと、3人で近くのレストランに入りました。ところが、偶々この日はアルコール無しのドライ・デー。年に何度かあるようです。仕方なく、ミネラル・ウォーターのグラスを挙げて、「リティック・ローシャンに乾杯!」