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台湾の結婚式は年末に多いという話 - TAIWAN -

No.468/2016.12
ナイロン・ラクタム・工業薬品ビジネスユニット/ 平井 雅基
画:クロイワ カズ

今年の春、台北駐在から帰任しました。台北オフィスには8人の社員がいますが、日本人は私だけ。7人はローカルスタッフです。そのうち、女性は3名。在任中2度ばかり女性社員の結婚披露宴に招待されました。

日本式と大きく変わるものではありませんが、私が気付いた日本との違いを5点挙げるとすれば、

  1. 招待状を受け取ると出席しなくても祝儀を出す義務がある。顔の広い人には招待状の来るのが恐怖かも…。
  2. 祝儀袋は簡素。1枚10円ほどの紅包(ホンパオ)と呼ばれる赤い紙の袋で、コンビニで買えます。でも、中身の金額はほぼ日本並みです。
  3. 写真が凄い。会場にはたくさんの写真を飾ります。ツーショットのものか新婦のものです。スナップもありますが、入念に化粧して写真館で撮ったものが殆んど。尚、受付にたくさん置いてある名刺型の写真は記念に持ち帰ることができます。
  4. 来訪者の服装はラフ。GパンにTシャツもざらに居ます。主賓の私はドレスアップしていって、完全に浮いていました。
  5. 花嫁のお色直しは多い。少なくとも3回はあります。披露宴では花嫁が主役。素早く動けるように伴娘(バンニャン)と呼ばれる付き添い(独身の女性)が付きます。

他にも色々ありますが、概して日本のようにセレモニー的ではありません。始まりも終わりもハッキリせず、招待客以外の人も参加しているようです。だから、参加者は多いです(500人ほど)。

料理や引き出物はそれほど豪華というわけではありません。結婚式では黒字が出ることが多いとか。だから、正月が近づくと結婚式が増えると聞きます。