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ごみ焼却灰のセメント原料への再資源化事業がスタート

-「やまぐちエコタウン基本構想」に基づきごみ焼却灰のセメント原料化会社「山口エコテック(株)」を共同で設立-

2001年5月22日

この度、株式会社トクヤマ(社長:三浦勇一)及び宇部興産株式会社(社長:常見和正)は、山口県のゼロエミッション推進事業の一環として、山口県内のごみ焼却灰をセメントの原料として再資源化する事業に共同で参画することを決定致しました。
この事業は、「山口ゼロエミッション推進協議会」が平成13年3月に策定した「やまぐちエコタウン基本構想」における中核プロジェクトの一つに位置付けられており、両社はこの構想を具体化するために、ごみ焼却灰を原料化しセメント製造用原料として両社に供給するための合弁会社「山口エコテック株式会社」を今年の4月に設立致しました。同社の原料化設備は、焼却灰の年間処理能力として約5万トンで、(株)トクヤマ徳山製造所東工場内(山口県徳山市)に建設致します。建設費は約35億円を見込んでおり、起工式を今年の7月9日に行い、平成14年4月からの操業を予定しています。
なお、「やまぐちエコタウン事業」は、全国で第14番目のエコタウン事業として近く経済産業省及び環境省の承認を受ける見込みであり、同社のごみ焼却灰セメント原料化リサイクル事業に対して、国及び県より施設整備補助を受ける予定です。

本リサイクル事業は、山口県内のごみ焼却施設から排出される焼却灰を各自治体から同社が受け入れ、国内有数のセメント製造設備を有する(株)トクヤマ南陽工場(年産600万トン)及び宇部興産(株)宇部工場(年産190万トン)の両工場においてポルトランドセメントの原料として再利用される計画です。これにより各自治体が埋め立てによる最終処分に頼らざるを得なかったごみ焼却灰がリサイクルされることになり、循環型社会づくりへ大きな前進となります。また、全県規模での大量のリサイクルが実施されるのは全国でも山口県が初めてのケースとなります。さらに、このシステムは既存のセメント工場を利用するため大規模な投資を必要とせず、効率的なリサイクルが可能になり、新たな環境負荷が発生しないという大きな特長があります。

従来より環境重視の経営を基本方針とする(株)トクヤマ及び宇部興産(株)の両社は、同社のごみ焼却灰セメント原料化リサイクル事業の発展を通じて「やまぐちエコタウン事業」の推進に貢献するとともに、山口県及び各市町村と一体となって循環型社会の構築を目指してまいります。

参考1 合弁会社「山口エコテック株式会社」の概要

商 号 山口エコテック株式会社
事業内容 ごみ焼却灰の再資源化事業 山口県内のごみ焼却施設から排出される焼却灰をセメント原料とするための原料化を行う。
原料化した焼却灰は(株)トクヤマ及び宇部興産(株)でポルトランドセメントの原料として再使用する。
原料化施設は、平成13年7月に着工し平成14年4月より事業開始予定。
設立年月 平成13年4月
本社所在地 山口県徳山市晴海町7番46
(株)トクヤマ徳山製造所東工場内
代表者 代表取締役社長 羽矢 安秀(宇部興産より出向)
代表取締役専務 古川 明登(トクヤマより出向)
資本金 20百万円(近く増資予定)
出資比率 (株)トクヤマ 50% 宇部興産 (株)50%
従業員数 13名(平成14年 事業開始時)
主要取引先 山口県各市町村、(株)トクヤマ、宇部興産(株)

参考2

ごみ焼却灰セメント原料化設備リサイクルフロー PDF (PDF:41KB)

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