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宇部興産、タイのナイロン会社を100%子会社化

2002年4月25日

宇部興産株式会社(社長:常見和正)は、タイの子会社であるUBE NYLON(THAILAND) LTD.(UNT社、社長:森本一、所在地:ラヨン県)の出資比率をこのほど100%に引き上げ完全子会社化した。
UNT社は、1995年6月に資本金250百万バーツで設立、1997年10月にナイロン6樹脂の生産を開始した。設立当初の出資比率は宇部興産グループ:51%、現地資本のTPIグループ:40%、日商岩井グループ:9%でスタート、1999年9月、TPI持分を宇部・日商岩井で買取ったが、今回さらに日商岩井の保有株を全量取得し100%出資会社としたもの。

宇部興産ではナイロン事業におけるグローバル供給体制の構築を急いでおり、既にタイのUNT社でナイロン6樹脂の重合(設備能力:21,000t/年)を行っているが、近年東南アジア地域での自動車部品向けエンプラ用途等のニーズが急速に高まってきている事に対応し、本年3月コンパウンド工場(設備能力:6,000t/年)も完成させた。
欧州においてもナイロン6樹脂の事業化を決定しており、2004年春にはカプロラクタムの生産子会社(スペイン PQM社)内に1万トン/年の重合設備を稼動させ、2年後には更に1万トン/年を増強する計画を発表している。また、ナイロン12樹脂事業についても2006年を目処に現地生産を開始する予定である。

ナイロン樹脂事業を取巻く環境は、国内エンドユーザーの海外生産シフト等により、グローバル化・メガコンペティションがさらに進んで、大きく変化してきている。
宇部興産がUNT社を100%子会社化したのは、ナイロン6、66、および12を生産するナイロン総合メーカーとして、品質とコスト競争力を兼ね備えたワールドワイドなグローバルサプライヤーの地位を固め、ナイロン樹脂事業の急激な環境変化への迅速な対応が重要であると判断したためである。

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