宇部興産（株）（社長：常見和正）は、新開発のセメント系セルフレベリング材「SLフローG」の販売を本格的に全国展開していく。
セルフレベリング材は、凹凸の床面上に流し、簡単なならし作業を行うだけで平滑な床下地を短時間のうちに仕上げる材料で、当社はトップシェアメーカーである。
今回新開発した「SLフローG」は、これまで販売してきた従来の「SLフロー」との比較で、冬場で2日かかっていた打設後の軽歩行がわずか5時間で可能になり、打設後14日以上かかっていた床仕上げ材施工も3日～4日に短縮でき、大幅な工期短縮を可能にした。また、寸法安定性をさらに高めることにより、従来20mm以下であった標準施工厚を倍以上の50mm以下へ拡大した。
「SLフローG」の施工現場
価格は「SLフロー」の価格に据え置き、今年5月より首都圏で先行販売しているが、販売が好調に推移していることから市場での受入れが充分に浸透したと判断、首都圏でのさらなる販売強化と「SLフロー」からの切替の加速、全国展開を視野に入れた製造販売体制に着手していく。売上げ規模としては、'04年度に20～25億円程度を見込んでいる。
当社では、セルフレベリング材事業を建材事業の柱のひとつと位置付けており、今後とも、製品の品揃えや当社独自の施工システムの構築などを通じ、ユーザーへの対応をさらに強化していく。
