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業界で初めて「廃プラスチックの調色リサイクル技術」を開発

2003年12月5日
※ 本製品「UBEコンポジット®」は2017年3月末をもって販売終了の予定です。

宇部興産(社長:常見和正)は、顔料や染料で着色又は表面塗装された廃プラスチックの色調を変え、表面外観の優れたリサイクル樹脂を造る技術を開発した。

プラスチックは通常、顔料や染料で着色し成形品へ加工したり、表面を塗装するといった工程を経て市場に供給されるが、リサイクルにあたっては、着色された様々な色が混ざり合ったり、表面の塗膜片が混入してしまうので、黒色への着色による限定利用となっており、大部分のものは再利用されることなく産業廃棄物として処理されていた。

当社は、蓄積されたコンパウンド着色技術を用いて、光遮断性の強い顔料をリサイクル樹脂に使用することにより、異なる着色の廃プラスチックを要求された色に再調色するだけでなく、塗膜片などの混在物を見えにくくする技術を開発することに成功した。
特に成形品で多用されるシボ加工面では、再調色し、塗膜片を封じこめ、表面外観の優れたリサイクル樹脂による成形品を作ることができる。

この技術は、樹脂の種類に関係なく応用を図ることができるものであり、リサイクル可能な廃プラスチックの種類や範囲を拡大させ、再生リサイクル材としての使用量を飛躍的に増加させる画期的なものである。

当社では、既にプラスチックの需要家と、この技術によるリサイクル樹脂の評価を開始しており、各需要家の要求に応じたリサイクル樹脂のサンプル提供を行っている。

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