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セメント系無収縮グラウト材「U-グラウト」スラリー供給システムによる販売開始

2006年8月24日

宇部興産株式会社(社長:田村浩章)は、セメント系無収縮グラウト材「U-グラウト」のスラリー販売を、10月1日より北海道・沖縄を除く全国で本格的に開始する。

「U-グラウト」スラリー供給システムは、粉体タンク・ミキサー・リザーバー・ポンプ等を搭載したローリー車に「U-グラウト」粉体を積載し、グラウト打設現場にて「U-グラウト」粉体と水をローリー車で混練後、すぐに使えるグラウトスラリー状態にてユーザーに供給するシステム。

従来のセメント系無収縮グラウト材は、25kg入り袋の荷姿でユーザーに供給され、打設現場にて水計量・袋割り・ミキサー投入・混練・ポンプ圧送等の作業が必要であった。
「U-グラウト」スラリー供給システムでは、これらの作業を集中操作盤にて自動で行い、従来1日がかりにて行っていた2.5m3のグラウト混練・圧送が、わずか1時間で連続混練・圧送可能となる。
この高速混練供給性能により、大量のグラウト打設を必要とする機械据付基礎や耐震補強、管渠の裏込め充填等の現場では、省力化や工期短縮等によりコストダウンを図ることができる。
また、グラウト粉体を使用量だけ購入してもらい、未使用材は持ち帰るシステムのため、使用後の空袋や未使用材の発生もない。さらに、ローリー車が現場に到着後短時間でスラリーを製造開始し、高速施工後に短時間で現場から離れることができるため、道路関連工事等では工事規制の早期開放といったメリットもある。

宇部興産は、これまでセルフレベリング材分野で、全国に同型式ローリー車による供給網を整備しており、この分野でシェアを拡大している。このシステムをグラウト材分野に応用し、限定的にグラウトスラリー販売を行ってきたが、ユーザーの好評を受け、今般全国展開することとなった。

なお、スラリー供給システムによる「U-グラウト」の2006年度販売数量は、1,000m3程度を見込んでいる。

※1
グラウト材
機械基礎、各種構造物などの空隙に充填し固化結合一体化する材料。セメント系や樹脂系材料が一般的。
※2
スラリー
水等の液体中にセメント等の細かい固体粒子が混合され、分離することなく安定状態にある懸濁液。

参考 「U-グラウト」スラリー供給システムローリー車

「U-グラウト」スラリー供給システムローリー車

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