光触媒を搭載した水浄化装置「アクアソリューション^®」シリーズ、エコノミータイプの新製品を発売

宇部興産（株）（社長：田村浩章）は、光触媒を搭載した水浄化装置「アクアソリューション^®」シリーズにおいて、従来品と同様に卓越した浄化機能を有しながら、低価格化（従来品よりも40～60％価格ダウン）を実現した新製品を4月から発売する。販売代理店の拡充も図りながら、シリーズ全体で2010年には10億円規模の売上を目指す。

宇部興産（株）が世界で初めて開発した「表面傾斜構造を有する高強度光触媒繊維」は、従来の光触媒で課題となっていた流水中での触媒層の剥がれを解決した画期的触媒。同社はこの触媒を搭載した高効率水浄化装置「アクアソリューション^®」を2002年に製品化した。同装置は環境負荷削減に大きく寄与するものとして、2005年には第4回GSC（グリーン・サステイナブル・ケミストリー）賞の環境大臣賞を受賞した。
「アクアソリューション^®」は、水処理能力によって4モデル（小型・中型・大型・特大型）をラインアップしていたが、このたび新たに水処理能力が～0.7m³/hrの卓上型と～80m³/hrの超特大型を用意、また従来品においてもカートリッジを樹脂化するモデルチェンジを実施し、低価格を実現すると共に幅広いニーズに対応する。

・・・この新モデルは以下の特長を備えている。

1. 光触媒反応を利用するため、薬剤を使用しない環境と設備にやさしい浄化システムである。
2. 光触媒の強力な酸化力で、有害有機物質を分解除去する。
3. 細菌類を細胞レベルで分解し無害化するため、カビ・藻等の異物が問題となる精密洗浄分野（電子部品のめっき洗浄水浄化等）で特に有効である。
4. 設備がコンパクトで省スペース、メンテナンスも容易である。
5. 触媒を固定するカートリッジの樹脂化に成功し、大幅な価格低減を実現した製品である。

「アクアソリューション^®」は、これまでに温浴施設のレジオネラ殺菌用途や電子部品の精密洗浄分野を中心に国内で100台以上の納入実績があり、クリーンかつ高効率な水浄化システムとして認知されている。
また、プール水の殺菌・透明度アップ、養殖場や水族館などの海水殺菌、飲料や食品分野の殺菌等、幅広く産業用途の浄水分野や廃水処理分野に展開を進めている。宇部興産（株）では今回の新製品シリーズを主力に、顧客層を一気に拡大していく方針。

参考