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ボーイングと宇部興産、材料の共同研究開発に合意

2009年1月6日

東京2009年1月6日発 ボーイング(米国。社長:W. ジェームズ マックナーニ(W. James McNerney, Jr.) 。ニューヨーク証券取引所 証券コ-ドBA)と宇部興産株式会社(日本。社長:田村浩章。東京証券取引所 証券コード4208)は、航空機用の新しい材料技術開発を共同で行うことで合意しました。
共同開発の第一段階は、ボーイングの民間航空機を対象に、エンジン付近の機体構造の軽量化およびコスト削減を意図した耐熱性高分子マトリクス複合材料を開発することに重点を置きます。さらにボーイングと宇部興産は本合意の下で、共同開発が可能な分野を探っていく予定です。契約期間は2年間とし、その後は双方の合意に基づいて延長が可能となります。提携の金銭面での条件等は公表いたしません。

「今回の合意は、世界のどこであれ、最も優れた研究能力を利用するという当社の戦略を示す新たな例である」「日本の製造業の研究開発能力、特に材料技術に関する開発能力は世界中で高い評価を得ている。これを手始めとして、相互にメリットをもたらす長期的な共同研究体制を築いていきたい」とボーイングの先端研究開発部門であるボーイング・ファントム・ワークスの機体構造・製造・支援技術担当バイスプレジデント、フランク・ドーナー(Frank Doerner)氏はコメントしています。

「日本とボーイングには、協力の下に成功を収めてきた長い歴史がある。宇部興産との提携合意はこの関係を拡大し、日本の製造業が持つ優れた能力をあらためて認めるものである」とボーイング日本法人社長のニコール・パイアセキ(Nicole Piasecki)氏はコメントしています。
「宇部興産はこれまでも航空宇宙用途に一部の材料を供給しているが、今回の合意は、宇部興産が世界に通用する独自の化学を武器に、航空宇宙製品を広く供給していくための重要な第一歩である。当社はかねてよりこの市場に向けた開発を推進してきており、それが今回の合意に繋がった。今後はボーイングと長期的な実りある関係を作っていきたい」と宇部興産の機能品・ファインカンパニープレジデントである紀平浩二氏はコメントしています。

また、「宇部興産はこれまで多くの高機能で先端的な材料を生み出してきた。その優れた化学技術と信頼性の高い量産能力を生かし、世界レベルの航空宇宙材料の開発に正面から取り組んでいる」と宇部興産の機能品・ファインカンパニー航空宇宙材料開発室室長である佐藤亮一氏はコメントしています。

ボーイングは航空宇宙産業における世界のリーディングカンパニーであり、世界最大の民間機及び軍用機メーカーです。民間航空会社だけでなく米国および関係国の軍に製品およびカスタマイズサービスを提供しています。ファントム・ワークスでは独自の研究開発事業を進めるとともに、ボーイングの各事業部門を支援する 最も革新的かつ安価な技術を迅速に開発するため、世界中で政府、民間、および大学が主導する最先端の研究所と共同研究を進めています。詳細はwww.boeing.com 新しいウィンドウが開きますをご参照下さい。

宇部興産は日本を代表する化学企業の1つです。同社が製造する基礎化学品や数多くの素材は、自動車・家電製品をはじめとする様々な市場に供給されており、独自開発のポリイミドや電解液などの機能性材料はグローバルにパソコンや携帯電話などに使われています。航空宇宙分野については、人工衛星向け熱制御フィルムや高耐熱複合材料などが世界中から注目されています。詳細はhttp://www.ube.co.jp 新しいウィンドウが開きますwww.ube.com 新しいウィンドウが開きますをご参照下さい。

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  • ボーイング・インターナショナル・コミュニケーションズ(日本)
  • TEL:03-5223-1234
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  • 宇部興産株式会社 機能品・ファインカンパニー 航空宇宙材料開発室
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