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第四医薬品製造設備建設を決定

2009年12月17日

宇部興産株式会社(社長:田村浩章)は、医薬原体・中間体事業の今後の需要拡大に対応するため、GMP対応の第四医薬品製造設備の建設を決定した。

本設備は医薬原体製造設備で、2011年7月に完成後、試運転を経て同11月から商業生産に入る予定。宇部ケミカル工場内で2004年から稼動中の第三医薬品製造設備に隣接して建設する。

宇部興産ではこれまで、1995年に第一医薬品工場、1998年に第二医薬品工場、2004年に第三医薬品工場をそれぞれ稼動させ、医薬品原体・中間体事業を展開してきた。
現在、消炎鎮痛薬・降圧薬の原体、抗脂血症薬・抗癌剤・インフルエンザ薬の中間体を製薬会社から受託製造すると共に、自社医薬の抗アレルギー薬・降圧薬・抗血小板薬についても原体を製造し、パートナーである製薬会社へ供給している。

今後これらの原体需要が伸びることが予想されると共に、新たな受託原体・中間体も増えており、製造能力の増強が必要となってきたことから、今回の決定に至った。

宇部興産は、自社/共同研究開発により新薬を創製する自社医薬と、CMC開発/製造/品質保証/品質管理体制を基盤として製薬会社から原体・中間体を製造受託する受託医薬を展開しており、今後も自社医薬と受託医薬を両輪として医薬事業の拡大を図る計画。

新設備の概要

建屋面積 鉄骨ALC(軽量気泡コンクリート)造 6階建て延べ1600m2
主要機器 槽類13基、濾過機4基、遠心分離機2基、乾燥機3基、クリーンルーム一式
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CMC(Chemistry, Manufacturing & Controls)
新薬開発において、原薬(および製剤)の製造、品質管理に関る仕事のことで、最終目的は、新薬の承認申請に必要なこれらの資料を作成すること。

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