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リチウムイオン電池用塗布型セパレータ合弁会社設立

2011年1月14日

宇部興産株式会社(社長:竹下道夫、以下「宇部興産」)と日立マクセル株式会社(社長:角田義人、以下「マクセル」)は、リチウムイオン電池用塗布型セパレータの製造及び販売等を行う合弁会社を設立することで合意いたしました。

リチウムイオン電池は、携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラなど民生用携帯機器の用途を中心に市場を拡大しており、今後、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車載用途や産業用途などへの応用も期待され、大幅な需要の増加が予想されています。

セパレータはリチウムイオン電池の主要部材の一つで、宇部興産はポリエチレンとポリプロピレンの積層膜に均一な微細孔構造を形成する乾式プロセス技術により、良好なシャットダウン特性と高温耐熱性を実現したセパレータを量産し市場に提供しています。
この積層膜に、マクセルが磁気テープなどで培ってきた分散塗布技術を利用して無機微粒子によるコーティング膜を形成することにより、高温耐熱性をさらに高め、異常発熱時の熱収縮を小さく抑え電池内部での短絡を防ぐことが可能となり、リチウムイオン電池の安全性が大幅に向上します。また塗布膜の設計により耐熱性に限らず多様な機能や特長をセパレータに付加することができます。

宇部興産及びマクセルは、両社の技術の融合により高い安全性をはじめとする多様な特長を有する次世代リチウムイオン電池向けセパレータを実現するべく技術提携を進めてきたところ、良好な性能と安全性が確認されたことから、商品化に向けて合弁事業化を決定したものです。新会社はセパレータ製品の開発と、両社の販路を含む経営資源も活用した量産供給を通じて、ハイブリッド自動車や電気自動車用リチウムイオン電池、産業用リチウムイオン電池の市場拡大に貢献することをめざします。

新会社の概要

商号 宇部マクセル株式会社
所在地 京都府乙訓郡大山崎町小泉1番地
代表者 代表取締役社長 永田啓一
(現 宇部興産株式会社機能品・ファインカンパニー機能材第二ビジネスユニット長)
設立 2011年2月1日(予定)
資本金 1億5,000万円
出資比率 宇部興産株式会社   51%
日立マクセル株式会社 49%
事業内容 リチウムイオン電池用塗布型セパレータの製造及び販売

宇部マクセル株式会社 ロゴマーク

宇部マクセル株式会社 ロゴマーク

お問い合わせ先

  • 宇部興産株式会社 総務部 総務・広報グループ
  • TEL:03-5419-6110
  • 日立マクセル株式会社 法務本部 広報グループ
  • TEL:03-3515-8283