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リチウムイオン二次電池に関する特許ライセンス契約を締結

2011年7月4日

宇部興産株式会社(本社:山口県宇部市。代表取締役社長:竹下道夫。以下、「宇部興産」)は、Amperex Technology Limited(本社:中華人民共和国香港特別行政区。President & CEO:Dr. Robin Zeng。以下、「ATL」)と、宇部興産が保有するリチウムイオン二次電池ならびに電解液に関する特許の一部をATLにライセンスし、ビジネス関係を強めていくことで合意しました。

リチウムイオン二次電池は、携帯電話やノートパソコン、デジタルカメラなど民生用携帯機器の用途を中心に市場を拡大しており、今後、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車載用途をはじめとして、蓄電用途や産業用途などへの応用も期待され、大幅な需要の増加が予想されています。

宇部興産は、リチウムイオン二次電池の主要四部材のうち電解液とセパレータを事業化しています。電解液事業については、1997年に独自の有機合成技術と電気化学的知見に基づき“機能性電解液”を上市し、現在に至るまで高純度電解液に添加剤を加えることで電池性能を向上させるというコンセプトのもと製品を拡充し、近年のリチウムイオン二次電池の性能向上・用途拡大に重要な貢献を果たしています。

また、宇部興産はリチウムイオン二次電池と電解液において重要な特許群を保有しており、株式会社パテント・リザルトによる2010年の有機電解液に関わる調査*では、「注目度の高い特許を数多く保有している」として、特許の質と量から総合的に見た評価で総合力1位にランキングされています。

ATLは小型かつフレキシブル形状のリチウムイオン二次電池事業に特に強みを持っており、その素材技術、リチウムイオン二次電池用セルの設計技術および厳密な生産技術と品質管理における独自のノウハウに基づいて品質面で高い信頼性を持ち、安定的な量産体制を確立しています。
特にそのフレキシブル形状を活かして、家庭用電子機器や携帯情報端末などに多く採用されています。

今回のライセンス供与により、宇部興産は「機能性電解液」を通じて、リチウムイオン二次電池市場でのプレゼンス強化を図ると共に、ATLと友好的な関係を構築していきます。
なお、契約条件等、内容詳細は公表致しません。

*
株式会社パテント・リザルト「リチウムイオン2次電池 有機電解液:特許総合力ランキング」
http://www.patentresult.co.jp/news/2010/08/2-3-1.html 別ウィンドウで開きます

ATLの概要

社名 Amperex Technology Limited
設立 1999年
所在地 Tsuen Wan, N. T., Hong Kong
事業内容 リチウムイオン二次電池の製造・販売
URL http://www.atlbattery.com/ 別ウィンドウで開きます

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