(財)宇部興産学術振興財団(代表理事:田村浩章。以下「当財団」)は、選考委員会(委員長:植村榮 京都大学名誉教授)の受賞候補選考を経て、3月15日の理事会において、第52回(平成23年度)研究援助の対象として、応募総数95件の研究テーマから下記10件の受賞を決定した。
「学術奨励賞」9件及び医学部門の若手研究者を対象とした「渡辺記念特別奨励賞」1件の計10件に対し、合計1,000万円の学術研究費援助を実施する。
当財団は、宇部興産(株)の初代会長である渡辺剛二翁の遺志により学術の振興を目的として1959(昭和34)年に設立された(財)渡辺記念学術奨励会を発展的に引き継ぐものであり、1998(平成10)年に現在の名称に改称された。わが国における学術研究を奨励し、研究施設の充実を図るとともに、学術研究を志す者を援助し、もって学術文化の発展に寄与することを目的としている。2010(平成22)年9月に内閣府より公益認定を受け、公益財団法人として登記された。
贈呈式は、5月30日(水)にANAクラウンプラザホテル宇部(山口県宇部市)にて、特別講演と併せて開催する予定。特別講演は、東京大学の西林仁昭(にしばやし・よしあき)准教授(大学院工学系研究科)に、「明日の化学-Haber-Bosch法を超えるアンモニア合成-」をテーマに、化石燃料に代わる次世代エネルギーとしての可能性について分かりやすく説明をしてもらう。聴講(無料)を希望される場合は、人数制限があるため事前に当財団事務局(電話:0836-31-1115)への予約が必要。
なお、次回の援助金テーマの募集は本年9月から11月を予定しており、6月に当財団のホームページに募集要項を掲載予定。
氏名 | 現職 | 年齢 | 研究課題 |
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たかはし あつし 高橋 淳 |
九州大学 生体防御医学研究所 准教授 |
50 | 新規腫瘍促進因子FEATを分子標的とする癌スクリーニングと癌予防 (医学) |
にしむら たかひろ 西村 貴洋 |
京都大学大学院 理学研究科 講師 |
41 | 機能性不斉配位子の創製と新触媒反応の開発 (有機化学) |
みちのぶ つよし 道信 剛志 |
東京工業大学 グローバルエッジ研究院 テニュア・トラック 助教 |
35 | クリックケミストリーで連結した化学結合の機械的開裂 (高分子) |
のかみ としき 野上 敏材 |
京都大学大学院 工学研究科 講師 |
35 | 電気化学的手法によるアミノ糖を含む糖鎖の効率的合成法の開発 (有機化学) |
くまきり いずみ 熊切 泉 |
山口大学大学院 理工学研究科 助教 |
41 | 低濃度の廃水処理を目的とした、触媒膜反応器の開発 (無機化学) |
いとう ゆき 伊藤 有紀 |
山口大学 総合科学実験センター 助教 |
37 | ピロリ菌に含まれる糖脂質によるiNKT細胞の活性化とその機能 (医学) |
にし なおや 西 直哉 |
京都大学大学院 工学研究科 准教授 |
36 | 高効率エネルギー変換を目指したイオン液体界面における電気二重層構造のダイナミクス制御 (電気電子) |
おおがみ やすひろ 大上 泰寛 |
東北大学 流体科学研究所 講師 |
37 | 高温、高圧環境下におけるエタノール予混合火炎の化学反応機構の解明 (機械システム) |
もとくら けん 本倉 健 |
東京工業大学大学院 総合理工学研究科 講師 |
32 | 固体表面の化学修飾による金属・塩基両機能表面の創出と二酸化炭素変換触媒への応用 (有機化学) |
氏名 | 現職 | 年齢 | 研究課題 |
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たなべ かつや 田部 勝也 |
山口大学医学部 附属病院 助教 |
41 | GSK-3βによる膵β細胞機能調節機構の解明とその制御による2型糖尿病治療の研究 |