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竹下道夫社長 2012年度入社式挨拶

2012年4月2日

皆さん、宇部興産への入社おめでとうございます。

本日ここに総勢147名の皆さんをUBEグループの新戦力として迎えることができましたことを、たいへん嬉しく思います。

日本企業の経営環境は、国内では東日本大震災・原発事故の影響に加えて、税制・社会保障問題、長期にわたるデフレや電力などのエネルギー問題など課題が山積しており、また、日本を代表するいくつかの企業の業績不振などもあって明るさは感じられません。海外も欧州での金融危機、中国の経済減速などが不透明な影を落としています。

日本経済に明るさが感じられない最大の理由は、特に製造業のサスティナビリティに確信が持てないことでしょう。日本企業が新興国を中心とした競合と伍して存続していくためには、税制やFTAなどの交易条件、エネルギー・環境政策などで競合先とのイコールフィッティングが必要です。一方で自助努力として、材料開発、プロセス開発、製造技術、ソフト・サービスなど様々な面において、私たちは競合先より一歩進んだ価値を創造し続けていかなければなりません。将来のUBEグループの盛衰は、皆さんを含めた若い人の活躍にかかっています。弛まない努力で能力のレベルアップを図り、UBEグループの発展に貢献していただきたい。

今後は、市場のウェイトがますます新興国にシフトし、競合先も新興国が増えていきます。たとえ現状では技術や実績にアドバンテージを有していても、スピード感、危機感を持って環境変化に対応していかないと、あっという間に負け組になってしまいます。

皆さんは経営環境の激変期に入社してきた、ということを強く認識していただきたい。

これからUBEグループの一員、社会人として皆さんに期待する行動指針は以下です。

  1. より高い倫理観と礼儀正しい行動
  2. 得意分野を有し、且つ考え方が柔軟なエキスパート
  3. チャレンジ精神とグローバル展開に対応できる人材
  4. コミュニケーションの習慣づけとコラボレーション

最後に、皆さんが早く職場に馴染み、健康で、初心を忘れずUBEグループの更なる発展に貢献していただけることを祈念して、私の歓迎と激励の言葉と致します。

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