宇部興産株式会社(社長:竹下道夫)は、国内および海外向けの炭酸ジメチル(DMC)につき、今年6月1日以降の出荷分から値上げを行うことを決定。ユーザーとの交渉を開始する。需給バランスが逼迫してきている状況下、採算是正を行なうことが値上げの理由。
炭酸ジメチル | 30円/kg以上 |
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2012年6月1日出荷分から
炭酸ジメチルは宇部興産のファインケミカル事業の主力製品の一つで、宇部興産は国内唯一のメーカー。樹脂原料・医農薬原料の他、無公害型の塗料溶剤として注目されているとともに、世界的なエコカー(HEV、EV)の需要本格化に伴い、リチウムイオン二次電池(LiB)の電解液溶剤としても需要急増が見込まれている。
宇部興産は、宇部市(山口)に1万5千t/年の生産能力を有する。また2013年内の稼動を目指し、中国において合弁会社による10万t/年の製造設備新設を決定している。