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F002

プラスチックの物性測定(1)引張り弾性率

我が国においては、プラスチックの物性測定の試験規格として主にASTM規格が永らく使われています。一方、近年各国別の試験規格が貿易の技術的障害になることを防ぐために国内規格を国際規格であるISO規格に整合化することが世界的に進められております。我が国ではJIS規格の改訂がなされ`国際整合化JIS規格´(通称新JIS規格)として定められました。

この中でASTM規格や従来のJIS規格と比べて最も重要で測定技術上でも大きな問題となるのが引張り弾性率の測定法といえます。

従来の規格では荷重〜たわみ曲線の初期の最も傾斜の大きい傾きから弾性率を求めると決められていますが、実際には個人差が入り込みやすく問題視されていました。

新しい規格(ISO 527-1、JIS K 7161)では、0.05%と0.25%のひずみに対応するそれぞれの応力から弾性率を算出するよう定められており疑問の余地の無い規格となっています。

しかし、実際の測定を考えると標準の引張り試験片の標線間距離は50mmなので伸びが0.025mmと0.125mmの時の応力を求めることになります。そのためには伸びを1μmの精度で測定することが必要となり、実際の測定技術上は相当困難な問題でしたが数社が対応可能な伸び計を開発したので規格に沿った方法で引張り弾性率を測定できるようになりました。

図:引張試験結果

図:引張試験結果

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