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F056

微量のビスフェノールAの分析

ポリカーボネート樹脂等の原料であるビスフェノールAは、環境ホルモン様物質の1つであり極性が高いため通常、BSTFAでシリル化し揮発性を高めてGC-MSのSIMモードで定量する。

今回は、水試料中に残存する微量のビスフェノールAの定量を目的とし、固相抽出で1,000倍濃縮した後、GC-MSのSIMで測定する方法を検討した。

BSTFAによるビスフェノールAのシリル化反応

BSTFAによるビスフェノールAのシリル化反応

実験及び結果

試料の前処理操作フローを下記に示した。また、図1にシリル化した0.1ppmのSIMクロマトグラムを示した。

図1から1,000倍濃縮することでppb以下の定量が可能と考えられる。

前処理フロー 図1:シリル化した0.1ppmのSIMクロマトグラム
図1:シリル化した0.1ppmのSIMクロマトグラム
      前処理フロー  

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