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F063

顕微IRイメージング法によるラミネートフィルムの組成分析

フーリエ変換赤外分光法(Fourier transform infrared spectroscopy:FT-IR)は有機化合物物の官能基情報などが得られ、有機分析には必須の方法です。FT-IR法で微小部分の分析を行う場合、例えばフィシュアイの同定などには、FT-IRと顕微鏡の機能を結合させた顕微FT-IR装置が用いられます。さらに、数μm幅の膜を重ねた多層膜の各層の材質分析には顕微FT-IRのイメージング測定が非常に有効です。

ここでは、PE/ポリウレタン/PPの3層からなる膜をイメージング法を用いて分析した例をご紹介します。PE/ポリウレタン/PPの厚みは、各々約25、3、20μmです。厚さ3μmのポリウレタン層のスペクトルを下図の左に、各層のイメージングを右に示しました。

ラミネートフィルム断片のイメージング

ポリウレタン層のIRスペクトル PE/ポリウレタン/PPの各層のイメージング
ポリウレタン層のIRスペクトル PE/ポリウレタン/PPの各層のイメージング
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