HOME > 分析対象 > ライフサイエンス > 化粧品・医薬部外品・家庭用品・トイレタリー
F076

HPLCによる樹脂中の残存イソシアネートの分析

ウレタンは塗料や成形品など、幅広く使用されている材料ですが、その原料であるイソシアネートは有害性の高い物質です。
ウレタンプレポリマーに残留するイソシアネートを分析する際に、GCで分析するとプレポリマーの一部が熱分解しイソシアネートが生成する可能性があります。

このような場合には、図1に示したように2級アミンでラベル化し安定なウレイド誘導体に変換してHPLCで定量する方法が有効です。

イソシアネートとして、MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)やTDI(トリレンジイソシアネート)を試料に既知量添加して誘導体化した結果、回収率は、いずれも95%以上と良好でした。また、再現性に関しても問題はありませんでした。

図1:前処理フロー

図1:前処理フロー

図2にMDIとTDIのHPLCクロマトグラムを示しました。

図2:HPLCクロマトグラム

図2:HPLCクロマトグラム

前のページに戻るこのページのトップへ