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F093

HPLCによる脂肪族系イソシアネートの分析

塗料などに残存する脂肪族系イソシアネートは有害物質です。芳香族系イソシアネートであるTDI(トリレンジイソシアネート)やMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)については、脂肪族アミンでウレイド誘導体化しHPLCで高感度に分析することができます。

一方、脂肪族系のイソシアネートであるHDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)やIPDI(イソホロンジイソシアネート)は、UV吸収が弱いため、TDIやMDIと同様な方法で定量することができません。

このような場合には、ベンゼン環が置換したアミンでウレイド誘導体化してHPLCで定量する方法が有効です。HDIとIPDIを一斉に分析したHPLCクロマトグラムを図1に示しました。

図1:HDIとIPDIのHPLCクロマトグラム

図1:HDIとIPDIのHPLCクロマトグラム

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