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O235

有機EL材料の構造解析

有機EL材料の構造解析には、核磁気共鳴分析(NMR)、質量分析(MS)等が一般的に用いられますが、(1)溶媒への溶解性が悪い、(2)官能基が少ない、(3)骨格のほとんどが芳香環である等から構造解析は必ずしも容易ではありません。

発光層として良く用いられるDSBについて、MS、熱分解-GC/MS、13C-NMR等により、総合的に構造解析した例を紹介します。

MSスペクトル(図1)より分子量672などが、熱分解-GC/MS(図2)より部分構造としてトルエンおよびトリフェニルアミン骨格を有する事がわかります。さらに、13C-NMRスペクトル(図3)より、DSBの構造が推定されます。

DSB 図1:DSBのMSスペクトル
  図1:DSBのMSスペクトル
図2:DSBの熱分解-GC/MSスペクトル 図3:DSBのC-NMRスペクトル
図1:DSBのMSスペクトル 図3:DSBのC-NMRスペクトル

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