HOME > 分析対象 > ライフサイエンス > 化粧品・医薬部外品・家庭用品・トイレタリー
O502

クリーム状試料の透過率測定

1.はじめに

一般的な分光光度計による透過率測定は、試料液体を光路長1mm以下の角型セルに入れて測定を行います。角型セルではハンドクリームの様な粘性のある試料を流し込むのが難しく試料を均一に充填することができません。このような試料の場合、組み立てセルを使う方法が有効です。組み立てセルは試料を挟み込むだけなので、光路長1mm以下であっても容易に試料を均一充填できます。

2.化粧品クリームの透過率測定

図1に日焼け止めクリームとファンデーションの紫外線〜近赤外線領域の透過率スペクトルを示しました。日焼け止めクリームは紫外線領域である250〜400nm付近の透過率が低く、可視、近赤外領域が高くなっています。ファンデーションは日焼け止めクリームよりも全領域にわたり透過率は低くなっています。

図1:化粧品クリームの透過率スペクトル(紫外、可視、近赤外線領域)

図1:化粧品クリームの透過率スペクトル(紫外、可視、近赤外線領域)

前のページに戻るこのページのトップへ