HOME > 分析対象
P314

微小領域のクリープおよび応力緩和評価(ナノインデンテーション)

クリープ試験

クリープ試験

応力緩和試験

応力緩和試験

図1:試験概念図

クリープと応力緩和は、材料の塑性変形挙動を理解するうえで重要な特性の一つである。一般的にクリープは一定の応力を加えたときの歪の変化、応力緩和は一定の歪を加えたときの応力の変化として表現される。

図1にナノインデンテーション試験におけるクリープ試験と応力緩和試験の荷重変位曲線を示す。クリープ試験は荷重制御モード、応力緩和試験は変位制御モードで行われる。

得られた荷重変位曲線を解析することにより、インデンテーションクリープ(CIT)とインデンテーション応力緩和(RIT)は次式で与えられる。

式(1)
式(2)

クリープと応力緩和の値は試験条件に依存するため、できるだけ試験条件を揃える必要がある。図2にエポキシのクリープ試験の解析例を示した。
図2(a)は荷重一定(図1中のt1t2)での荷重の時間変化、図2(b)は変位の時間変化である。クリープは荷重一定条件で算出した。

図2:クリープ試験解析例 (a) 荷重時間変化、(b) 変位時間変化 試料: エポキシ

図2:クリープ試験解析例 (a) 荷重時間変化、(b) 変位時間変化 試料:エポキシ

前のページに戻るこのページのトップへ