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S344

界面活性剤による単層カーボンナノチューブの孤立分散

単層カーボンナノチューブ(SWCNT、Purified、CNI社製)を、界面活性剤としてコール酸ナトリウムを用いて水中に超音波分散し、その液をマイカ劈開面上に少量滴下して乾燥させ、その表面を原子間力顕微鏡(AFM)で観察した結果を図1(a)に示した。図1(a)のように、SWCNTの高さは3nm程度に観察され、SWCNTの周囲にはコール酸ナトリウムが付着しているものと推察された。次に、付着したコール酸ナトリウムを除去するために、これを不活性ガス中で加熱処理し、同一箇所をAFM観察した結果を図1(b)に示した。図1(b)のように、SWCNTの高さは1nm程度と測定され、SWCNTが孤立分散していることが確かめられた。

コール酸ナトリウム水溶液を用いてマイカ上に分散したSWCNTを
不活性ガス中で加熱処理した前後のAFM観察結果

図1:AFM観察結果

図1:AFM観察結果

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