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SE043

umu試験

現在、微生物を用いた変異原性試験の主流はAmes試験ですが、umuC'-'lacZ 融合遺伝子を導入したサルモネラ菌を用いる短期変異原性試験umu試験は、Ames試験で測定が不可能なヒスチジン含有物質でも試験できることから、尿・血液・粗抽出物・食品等の試料にも適用が可能です。

原理は変異原物質によって細胞内にてSOS反応が誘発されると、umu遺伝子のプロモーターの調節下にあるumuC'-'lacZ 融合遺伝子が発現します。その産物であるumuC'-'acZ雑種蛋白はβ-galactosidase活性を持つため、これをSOS反応の強さ,即ち変異原性の強さとして評価します。

umu試験は国内で1993年に上水試験法、1997年に下水試験法に公定法として採用されました。さらに、ドイツでは排水中の安全性を評価する方法に正式採用され(DIN38415-3)、さらにISOにも採択されました(ISO13829:2000)。

また、umu試験はマイクロプレートを用いた試験が可能なため、Ames試験に比べ少ない試料量にて同時に多検体の試験が可能です。

写真:マイクロプレート法での試験例

写真:マイクロプレート法での試験例

図:陽性対照物質の用量−反応曲線

図:陽性対照物質の用量−反応曲線

ここではマイクロプレート法での試験例を示します。発色の低い陰性対照(一番左の列)に対して陽性対照(一番右の列)では高い発色を示し、マイクロプレートリーダー(発色測定装置)にてこの発色度を数値化します。また、陽性対照物質について段階希釈して試験を実施しますと、右のグラフのような用量−反応曲線が得られます。さらに、代謝活性化酵素S9を添加することにより、試料の代謝産物についても試験することが出来ます。

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