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SE071

トナー及びインクのAmes試験 part1〜エコマーク認定およびグリーン購入法について〜

「エコマーク認定」は、ライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルです。商品ごとに認定基準書*1が設けられており、商品の安全性も担保する仕組みになっております。我々の身近に存在するトナーやインクにおいても、基準書が設けられております(下記参照)。

エコマーク認定基準書から、有害物質の制限とコントロールの要約

  1. カートリッジは、鉛・水銀・カドミウム及びそれらの化合物、六価クロム化合物、ポリブロモビフェニル、ポリブロモジフェニルエーテル、フタル酸エステル類の含有率がRoHS2指令に適合すること。
  2. 短鎖塩素化パラフィンの難燃剤を処方構成成分として添加していないこと。
  3. カートリッジを装填した機器は動作中の総揮発性有機化合物(Total Volatile Organic Compounds:TVOC)の放散が基準以下であること。また、動作中の微粒子(直径0.1〜2.5μm)の放散が基準値以下であること。
  4. 感光体には処方構成成分として、カドミウム、鉛、水銀、セレン及びその化合物を添加していないこと。
  5. トナー(インク)には処方構成成分として、危険有害性カテゴリ(発がん性、変異原性等を有する化合物)に分類される物質を添加していないこと。
  6. トナー(インク)には処方構成成分として、カドミウム、鉛、水銀、六価クロム、ニッケル及びその化合物を添加していないこと。
  7. トナー(インク)は発がん性芳香族アミンを生成するアゾ着色(染料または顔料)を使用しないこと。

この内、危険有害性カテゴリである「発がん性、変異原性等」を有する化合物に分類される物質は、微量であっても長い年月を経て発症を招き、致死的な有害性をもたらし得るため、その使用は厳しく制限されております。トナーやインクの変異原性試験としては、Ames試験が採用されております。
当社では、トナーやインクのAmes試験について、試料の抽出等の前処理を含めて豊富な試験実績がございますので、是非お気軽にご相談下さい。


*1 エコマーク商品類型
  • No.132「トナーカートリッジVersion 2.2」認定基準書(2019年4月1日改訂)
  • No.142「インクカートリッジVersion 2.2」認定基準書(2019年4月1日改訂)
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