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SE113

細胞毒性試験の最近の動向について(医療機器GLPの取得)

細胞毒性試験は化学物質や医薬品容器等の安全性評価に有効であり、生物学的評価において重要な試験となっています。医療機器、医薬品容器は必須であり、最近では第十六改正日本薬局方第二追補において輸液用ゴム栓の安全性評価にも採用されました。*1 *2 *3 細胞毒性試験の中でも、V79細胞*4を用いるコロニー形成阻害試験は感度が高く、弊社でも豊富な試験実績がございます。また、弊社では医療機器GLP適合性調査において「評価A」の適合確認を受けており、医療機器GLP対応で試験を実施することが可能です。

細胞毒性試験の概要を図1に示しました。毒性値の指標としてコロニー形成率を50%阻害する濃度IC50値をグラフから求めます。毒性が既知の対照材料及び対照物質を同時に試験して、試験が適切に行われたことを確認いたします。図2に対照物質ZDBCの結果を例に示しました。


 
図1:プラスチック素材の試験手順の概要
図1:プラスチック素材の試験手順の概要
図2:対照物質ZDBCの結果 図3:コロニーの細胞の様子
図2:対照物質ZDBCの結果 図3:コロニーの細胞の様子

*1   平成26年2月28日 厚生労働省告示第47号第十六改正日本薬局方 第二追補 7.02プラスチック製医薬品容器試験法の1.7.細胞毒性試験及び7.03輸液用ゴム栓試験法の4.細胞毒性試験
*2   平成24年3月1日 薬食機発0301第20号 医療機器の製造販売承認申請等に必要な生物学的安全性評価の基本的考え方について 第1部 細胞毒性試験
*3   ISO10993-5 “Biological evaluation of medical devices Part 5: Tests for in vitro cytotoxicity”
*4   チャイニーズハムスター肺由来線維芽細胞(JCRB0603)、L929(JCRB9003)細胞も使用可

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