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宇部興産、カナダアルミホイール工場完成

2002年5月13日

宇部興産(株)(社長:常見和正)は、同社四つのコア事業の一つに位置づけているアルミホイール事業に経営資源の集中投入を行っている。同事業の世界戦略の一環として、一昨年よりカナダのオンタリオ州に「UBE Automotive North America Sarnia Plant, Inc.」(以下UANA Sarnia社とする)(工場長 PETER CORIO、所在地:オンタリオ州サーニア市、出資比率:宇部興産グループ100%)を設立、アルミホイール製造工場の建設を行ってきたが、このほど完成し、5月13日、当社常見社長、田村常務執行役員を始めとしてオンタリオ州政府 事業・機会・革新省 ジム フラハティ大臣他のご来賓の出席を頂き、現地にて竣工式を執り行った。

UANA Sarnia社は、特に北米市場を中心に需要が増大中の大口径ホイール、クロムメッキホイールにターゲットを絞り、最新鋭設備でそれら高級ホイールを生産し、北米地域にとどまらず、日本、ヨーロッパの自動車メーカーにも供給を行う。この新工場は2005年までに生産能力を220万本/年とする予定である。

同社のアルミホイール事業は、自社独自開発のスクイズプロセス製法による、軽量、高光輝性などの技術的優位性を発揮して競争力強化を図り、日・米・加3工場(従来の(株)ユーモールド(山口県宇部市)とUBE Automotive North America Mason Plant Inc.(アメリカオハイオ州)と新たに加えたUANA Sarnia社)によるグローバル供給体制を基本戦略としている。この日・米・加3工場の統括会社であるウベオートモーティブ(株)(東京都港区)は、グローバル化が進む世界の自動車メーカーに対し、一元化された技術・品質・価格・サービスをスピーディに供給できる体制作りを進めている。2005年には、グループ全体の生産能力は600万本/年となり、世界屈指のアルミホイールメーカーとなる。さらに、将来的にはヨーロッパへのホイール事業進出も検討しており、本年中には営業拠点を設置する計画である。世界の大手自動車メーカーが推進している現地生産化に対しても、柔軟に対応できる体制を早急に築くことを目指している。

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