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山口大学と宇部興産は研究開発等において包括的連携協力協定を締結

2004年4月2日

国立大学法人山口大学(学長:加藤紘)と宇部興産(株)(社長:常見和正)は、学術および産業の振興を図り、両者の研究開発の拡充・発展のみならず、広く地域と社会に貢献するために、「包括的連携協力に関する基本合意書」を締結した。

両者はこれまで長年にわたり深めた研究および人材交流関係を活かし、今後それぞれが蓄積してきた研究開発の知見を密接に絡ませながら、共通の研究開発テーマにおいてよりレベルの高い研究を指向し、革新的な技術や製品の開発を目指していく。

このため、2004年4月1日から5年間、互いの協力関係を明確にしながら、工学・医学・理学・農学およびそれ以外の分野も視野に入れ、共同研究だけでなくインターンシップやリカレント教育などの人材育成等も実施する予定である。大学と企業が互いによくなるスパイラル効果によって、地域全体が活性化していくことが期待される。

共同研究に関しては、中長期的な総合テーマとして、環境問題、中でも"炭酸ガスの削減"をとりあげ、山口大学の研究の一つの柱である環境共生学と、宇部興産のC1ケミストリーや廃棄物のリサイクル技術を軸に連携して取り組む。また、短期的なテーマとして、ファインケミカルおよび機能性材料を中心に、これまでの共同研究テーマも含めてより一層の連携を進める。

具体的な運営は、両者の管掌組織の代表で構成する「包括連携協力協議会」を運営の最高意思決定機関と位置付け、そのもとで両者の研究・技術開発の代表で構成する「企画運営委員会」が研究テーマの選考、技術的アドバイス、共同研究のコーディネーション、研究成果の評価・取扱い等を検討する。
また、両者の情報交換のためのツールとして、共有のイントラネット「YU(Yamaguchi-Ube)ネット」を設定し、これを幅広く活用することで研究開発の更なる推進を図っていく。

包括的連携運営組織

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