MENU

床の改修工事向けに画期的な新工法「セルフレベリング(SL)シート工法」を全国展開

2005年2月23日

宇部興産(株)(社長:常見和正)は、新開発したセルフレベリング(SL)材専用の下地調整向け「SLシート工法」の販売を2005年4月より本格的に全国展開する。

宇部興産(株)は、スラリー状のモルタルを下地の床面に流し込み、平滑な床に仕上げる「SL材」の分野におけるトップシェアメーカーである。
現在、床の改修工事においては既設の仕上げ材(Pタイルや長尺シート等)を撤去した上、古い接着剤まで完全に除去しなければSL工事ができず、工期短縮や工法の簡易化を巡り現場で大きな悩みとなっており、かねてから簡易にSL工事のできる工法や商品の開発をユーザーから強く要望されていた。

今回新開発した「SLシート工法」は、既設の仕上げ材を撤去することなく、その上に新開発のアスファルト系シートを貼り付けるだけでSL材の施工を可能にし、床の改修工事における悩みを一気に解決する画期的な新工法である。
さらに、既設の仕上げ材及び接着剤の撤去工程が丸々省略できるので、現工法で問題になっている産業廃棄物の処理(既設仕上げ材の廃材、コンクリートの廃材や廃接着剤等)対策にも有効である。
シートの施工は、離型紙を剥がして貼るだけと非常に簡易であり、かつ、粉塵・騒音が発生しないので、環境に配慮した近隣対策工法としても最適である。
また、シ-トの種類も現場の状況に応じ、標準タイプ・防水性能付加タイプ・制振性能付加タイプの3グレードを設定しており、平滑性だけでなく、床下地そのものの高品質化も実現した。

この「SLシート工法」については、2004年9月より一部地域限定で先行販売し、実証試験を繰り返してきたが、ユーザーから好評を得、また、SL材のリフォーム分野向けニーズの高まりに加え環境対応型工事への要望が今後一層強まると判断し全国展開することを決定、2005年度1億円・2010年度12億円の売上を見込んでいる。
販売方法は、「SLシート」と宇部興産(株)の指定SL材との組み合わせによるセット販売がメインだが、SL材の施工と「SLシート」の施工をセットにした販売も行っていく。

宇部興産(株)は、SL材を建材事業の柱の1つと位置づけており、従来より速硬・速乾性を有するSL材製品群の充実に力を入れている。今般の「SLシート工法」新開発により、従来工法と格段の差別化が実現。これによりセルフレベリング材そのものの需要を拡大していくと共に、今後もユーザーの声に耳を傾けた独自製品の品揃えを強化していく。

お問い合わせ先

ニュースリリースについてのお問い合わせ