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ガス分離膜の3期増産を決定

2006年12月27日

宇部興産株式会社(社長:田村浩章)は、窒素分離膜やアルコール脱水膜の急激な需要増に対応するため、今年8月に決定した2期増産に引き続き、宇部ケミカル工場内においてガス分離膜用ポリイミド中空糸製造設備の増強を決定、2008年1月より生産量を180万Km/年とする。(現有能力50万Km/年、2007年10月2期稼動後100万Km/年)
また、これに伴いガス分離膜モジュール製造設備も堺工場で増設、2工場体制にてモジュール生産能力8万本/年に拡大する。(現有能力2万本/年、2007年1月稼動後4万本/年)

宇部興産のガス分離膜事業は、従来は石油精製工業や化学工業向け水素回収用途の水素分離膜モジュールが販売の中心であったが、近年、窒素分離膜モジュールが、世界的な安全に対する認識の強まりから、新たな用途が数多く見出され、化学プラントや石油・石炭の防爆用途を中心に需要が大きく増えている。特に最近では欧米におけるタイヤ充填用途、旅客機搭載燃料タンク防爆用途が急拡大し、世界的に窒素分離膜が供給不足となっている。

また、宇部興産は世界で唯一、有機膜でアルコールを脱水できる特殊技術を確立しており、この技術によって生産しているアルコール脱水膜が、ガソリン添加用バイオエタノールの需要増により、欧米を中心とした大型エタノール精製プラントへ相次ぎ導入されつつあり、2006年度以降の急増が確定的となっている。これに対応するために、アルコール脱水膜の生産能力の更なる拡大も急務となった。

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