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次世代ディスプレイ基板材料の合弁会社設立

2011年5月27日

宇部興産株式会社(社長:竹下道夫。本社:山口県宇部市。以下「宇部興産」)は、Samsung Mobile Display Co., Ltd.(サムスンモバイルディスプレイ)(社長:趙 秀仁(チョ スイン)。本社:韓国 天安(チョナン)市。以下「SMD」)と、ディスプレイの基板に使われるポリイミドを生産する合弁会社を設立する契約を本日締結しました。
この合弁会社は、SMDが本格量産を計画する次世代ディスプレイの基板用にポリイミドを生産、供給します。

従来のフラットパネル・ディスプレイで使われていたガラス基板の代わりにポリイミド樹脂を活用することで、フレキシブル(例えば折り曲げ可能)等、多様な特長のあるディスプレイを実現することが可能となります。両社にとって大きな課題であった、高温下での膨張変形を抑えた樹脂の開発に目処が立ったことから、合弁による本格量産を決定しました。

宇部興産は、合弁会社の設立により、成長戦略事業と位置づけているポリイミドの用途や市場の拡大を期待しています。
またSMDは、次世代ディスプレイ量産の鍵となる材料を安定的に確保することを期待しています。

なお、宇部興産とSMDは、両社の合弁契約の条件等、内容詳細は公表致しません。

宇部興産 渡邊史信常務執行役員(機能品・ファインカンパニープレジデント)のコメント

当社は、有機ELなど最先端ディスプレイの開発と実用化で世界をリードするSMDとの合弁会社設立により、ポリイミドチェーンの成長戦略を加速させるとともに、次世代ディスプレイの進歩と普及に貢献していく。

合弁会社の概要

所在地 韓国 忠清南(チュンチョンナム)道 牙山(アサン)市
設立 2011年8月(予定)
設立時出資金 194億ウォン(約15億円)
出資比率 SMD 50%、宇部興産 50%

なお、社名、代表者等は未定です。

Samsung Mobile Display Co., Ltd.(サムスンモバイルディスプレイ社)の概要

韓国サムスングループの主力企業の一つで、AMOLED、中小型TFT液晶、タッチパネル等の携帯機器用ディスプレイの製造、販売を主要事業とする。

売上高 4兆4,700億ウォン(2010年度)
社員数 約15,000名
本社 韓国 忠清南(チュンチョンナム)道 天安(チョナン)市
代表取締役社長 趙 秀仁(チョ スイン)
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AMOLED(Active Matrix Organic Light Emitting Diode)
アクティブマトリックス方式の有機ELディスプレイ

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