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2014年社長年頭挨拶要旨

2014年1月6日

宇部興産株式会社
代表取締役社長 竹下道夫

明けましておめでとうございます。
昨年を振り返ると、政府の金融・財政政策や成長戦略などにより、円高修正や株価回復が進み、また2020年の東京五輪も決まるなど、国内景況はマクロでは改善してきています。ただ、日本の抱える社会保障や財政、地方行政などではまだ課題が山積しており、この好況感も脆弱といえます。

UBEグループにとっては、事業によって濃淡があるものの、非常に厳しい年でした。特に化学部門の不振は深刻な状況で、IPP発電所でのトラブルも業績に大きな影響がありました。一方、建設資材や機械部門は堅調に推移しました。

今年のUBEグループの最重要課題は「化学事業の建て直しと中長期的な成長に向けた基盤作り」です。化学部門で収益の過半を稼ぐ姿に復活しなければなりません。そのために行うべきことは以下3点に絞られます。

  1. 堺カプロラクタム停止に代表される出血を止める計画をスピーディに実行する。IPP発電所の早期再稼動も同様。
  2. ナイロン・合成ゴム・電池材料など、一定の事業規模を有する事業の競争力を確保し、さらに成長・拡大させる。
  3. 主として機能品・ファイン分野の、拡大に時間がかかっている事業の戦略を見直し、本質的な課題に集中した取組みを実行し、速やかに収益貢献事業に進化させる。

化学部門以外の事業も、将来の環境変化に備えて対応策を確実に進めていく必要があります。

昨年は設備事故が多かった年でした。また、労災件数も近年は減少していません。各部署で精力的に取組んでいると思いますが、グループの役員・従業員・協力会社の全員が、自身が安全確保の当事者であるという意識を更に高めることで、取組みに魂が入り、より成果が上がると思います。

中期経営計画も2年目を迎えます。「Change & Challenge」をタイトルに掲げていますが、これを具現化していかなければなりません。UBEグループが成長軌道に復帰するために、それぞれが時代に求められる変化を果たし、当事者意識を持って課題克服にチャレンジしていきましょう。

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