セルフレベリング材の船舶用途への展開を加速
宇部興産株式会社(社長:山本謙)は、船舶用セルフレベリング材「U/DシップレベラーA」について、2015年8月21日付けで国土交通省仕切り甲板(A60級)の型式承認書を取得しました。
「U/Dシップレベラー」シリーズは、船舶用に開発されたセメント系の床下地用セルフレベリング材であり、揮発性有機化合物(VOC)の発生が無く、また優れた自己平滑性と速硬・速乾性を有するため工期の大幅な短縮が可能になります。
宇部興産は、2009年に発売を開始した一次甲板床張り材に適用される汎用タイプの「U/Dシップレベラー」に加え、2014年11月には軽量タイプ(比重:0.9)の「U/DシップレベラーL」および、今回承認書を取得した仕切り甲板(A60級)に対応できる「U/DシップレベラーA」を上市しました。
船舶の機関室等火災危険場所周囲には60分耐火性能を持つ材料の使用が要求されます。今回、「U/DシップレベラーA」が国土交通省仕切り甲板(A60級)の型式承認書を取得したことにより、船舶の床全般に対応できる「U/Dシップレベラー」3シリーズがラインナップされました。
宇部興産はセルフレベリング材の国内トップメーカーであり、マンションなど住宅用途向けを中心に拡販を進めています。更なる拡販のため、船舶用途向けをはじめ工場床等非住宅用途向け、屋外用途向けなどの開発を進め、セルフレベリング材の適用拡大を目指します。
U/Dシップレベラーの施工
U/Dシップレベラー硬化後