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シクロヘキサノン(カプロラクタム中間原料)の製法転換について

2016年1月21日

宇部興産株式会社(社長:山本謙。以下「宇部興産」)は、宇部ケミカル工場(山口県宇部市。以下「宇部工場」)において、シクロヘキサノン(カプロラクタム中間原料。以下「アノン」)の製法転換を決定いたしました。

宇部興産は、ナイロン・カプロラクタムチェーンの構造改革による収益改善を図るため、カプロラクタムの抜本的なコストダウンや、ナイロン6の生産能力増強に伴う自家消費比率向上を進めています。
その一環として宇部工場ではアノンの製法革新を検討してきましたが、このたび年産8万tの新工場を建設し、アノンの製法をフェノール法へ転換することを決定いたしました。新工場の完成は2017年11月を予定しています。

新たに導入する製法は、フェノールを選択水添してアノンを得る製法です。現在の製法と比較し、工程が短く、工場もコンパクトになり、原料からアノンへの収率が高いといったメリットがあります。また、スチームと電力の使用量も削減でき、温室効果ガスの排出削減にも寄与します。

なお、製法転換により、宇部工場での1,6ヘキサンジオールおよび1,5ペンタンジオールは生産停止し、タイの子会社(UBE Fine Chemicals (Asia))からの輸入販売で供給を継続いたします。

宇部興産は、ナイロン6の事業拡大戦略を推進しており、押出用途(食品用フィルムなど)では、品質優位性・安定性を武器にグローバルNo.1を目指し、射出用途(自動車部品など)では、コンパウンドの拠点を拡大し世界供給体制構築を図っています。
今回のフェノール法アノンへの製法転換により、ナイロン6原料としてのカプロラクタムのコスト競争力を強化することで、ナイロン6事業の更なる拡大を目指します。

参考

現在の製法と新しい製法

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