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泉原雅人社長 2021年度入社式挨拶(要旨)

2021年4月1日

皆さん、宇部興産への入社、おめでとうございます。
本日、70名の新入社員の皆さんを迎えることができましたことを、大変嬉しく思います。
この貴重な集合研修の場を通じて、新しい仲間との、バーチャルではないリアルな人間関係を深めて下さい。

皆さんには、長く当社で働いてほしいと思っており、会社としては皆さん一人一人が、やり甲斐をもって働ける様々な「場」を提供しますので、幅広い経験を積み重ねることにより、長い目で見たキャリア形成を図ってください。
それぞれの場で、常に新たな知識を身につけ、任せられた職務領域については「自分が一番よく知っている」と早く言えるようになるため、プロ意識を持ってしっかり取り組んでいただくようお願いいたします。

当社は 120年を超える歴史を持つ会社ですが、今、大きな転換点を迎えています。
差し迫った大きな変化は、1年後に予定されているセメント関連事業の三菱マテリアル(株)との完全統合です。これによりセメント事業については内需減少やカーボンニュートラルといった課題に対応するとともに、両社の強みを組み合わせることにより、新たな成長の絵が描けるようになります。
一方で宇部興産本体は、機械部門は既に完全別会社化し、自律的な成長を図っていますので、残った化学部門がいかに成長ドライバーとしてグループ全体を牽引していくかが問われており、事業のスペシャリティ化を今後一層加速させ、地球環境問題やデジタル社会、そして人々の生命と健康に貢献する企業として、事業構造改革を進めていきます。

当社の歴史はまさに自己変革の歴史ですので、変化に挑戦する風土を今後も大切にしながら、我々の先輩達が過去においてそうしてきたように、常に時代の要請に応じ新たな事業を起こし、ポートフォリオを組み換えていくつもりです。
そのためには、当然のことながら若い力が必要です。今やろうとしている変化への挑戦は、今後の当社を担う皆さんのためですので、10年後・20年後の当社のさらなる発展のために、皆さんの若いエネルギーも結集し、力強く取り組んでいきたいと思います。

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