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AN1601

イオンクロマトグラフ−質量分析計(IC-MS)

1. メーカー・型式

サーモフィッシャーサイエンティフィック製     ICS-2100 + MSQ PLUS

2. 特徴

  1. 通常のイオンクロマトグラフ(IC)では分離同定が不十分なイオン成分も質量分析計(MS)の併用で定性・定量分析ができます。
  2. IC測定時に検出された不明成分を質量分析計によって分析することで、同定ができます。
写真:装置写真

写真:装置写真
©サーモフィッシャーサイエンティフィック

3. 原理

サプレッサータイプのイオンクロマトグラフで分離されたイオン成分を質量分析計に導入し、m/z 17〜2,000程度の質量を時間ごとに取り込み、質量数でイオン成分の同定を行い、その強度から濃度を求めることができます。

4. 主な性能・仕様

IC部
  • 溶離液ジェネレーターの使用、電流制御のみでグラジエント分析が可能です。
  • サプレッサーを内蔵し、低バックグランドで高感度分析(電気伝導度検出器)が可能です。
  • 豊富なカラム群でハロゲン・有機酸などの分析が可能です。
  • 温度制御付オートサンプラーで温度一定下での試料導入が可能です。
MS部
  • 質量範囲m/z 17〜2,000での測定が可能です。
  • シングル四重極質量分析計で、高感度(ppb〜%)で再現性良く検出できます。
  • ESI(エレクトロスプレー法)とAPCI(大気圧化学イオン化法)の切り替えが容易で、各種測定法に対応できます。

5. 試料の形状・試料量

試料形態 水溶液(固体や気体試料の分析の場合は要相談)
試料量 1ml程度(固体や気体試料の場合は要相談)

6. 測定データ例

測定データ例

7. 適用例

  • 排水中のイオン成分の定性、定量分析
  • 電子部品表面汚染物質の同定と定量
  • 化学品中の不純物成分分析

PAHs18成分のGC/MSマスクロマトグラム

測定データ例

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