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B101

水銀圧入法による細孔形状の評価
−孔路/内部細孔径の解析−

この解析は細孔形状を数値化する方法です。侵入/排出曲線から形状を推定します。細孔の孔路は侵入側極大細孔直径、内部細孔径は排出側極大細孔直径に反映されます。下記にアルミナ試料の解析結果を示します。孔路/内部細孔径比から細孔構造を推定することができます。

1. 試料

多孔質アルミナビーズ

2. 測定装置および測定条件

測定装置 全自動細孔分布測定装置(Pore Master 60-GT: Quanta chrome Co.)
適用範囲 ヒステリシスを持つ試料
使用例 孔路/内部細孔径解析により細孔構造を推定

3. 測定結果

水銀圧入法による孔路/内部細孔径の結果を表1に示す。
また、図1に水銀侵入/排出曲線図を、図2に推定細孔構造図を示す。

表1:孔路/内部細孔径の結果
試料:多孔質アルミナビーズ 〔水銀侵入側〕
極大細孔直径(μm)
〔水銀排出側〕
極大細孔直径(μm)
孔路/内部細孔径比*
細孔径:0.0036μm〜0.2μm 0.0128 0.0410 0.312
細孔径:0.2μm〜10μm 1.44 1.67 0.862

*孔路/内部細孔径比が1に近い程、細孔にくびれがない。

図1:水銀侵入/排出曲線図 図:直径と積層間隔の関係
図1:水銀侵入/排出曲線図 図2:推定細孔構造図
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