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B121

Ni触媒の昇温還元反応における反応ガスの挙動

触媒に担持された金属の酸化還元特性を知ることは、触媒の活性や寿命、選択性といった触媒能の向上や劣化の解明に重要である。

昇温還元反応(TPR:Temperature Programmed Reduction)は金属触媒のキャラクタリゼーションのひとつで、希釈H2ガスを触媒に流通させながら一定の速度で昇温し、H2ガスの消費量や消費温度、H2Oの生成量を調べる方法である。このとき、H2消費量が活性サイト量、消費温度は還元され易さの指標となる。

以下にNiO/SiO2触媒を用いたTPR測定の一例を示す。

ガスの観察には質量分析計(Mass)でH2をFT-IRでH2Oを検出することでリアルタイムに反応プロセスを評価できる。

本結果では420℃を極大として200℃から600℃に掛けてH2およびH2Oの顕著なピークが見られた。

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