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C003

酸分解法を用いたポリエステル中ジカルボン酸の分析

ポリエステルやポリアミドなどの合成高分子を構造解析する場合、化学的に分解して分析する手法が度々用いられます。当社はアルカリ分解法や加溶媒分解法など、あらゆる方法で解析する技術を有しています。

今回は、ごく少量のサンプルでかつ定量的にポリエステルの構造を評価できる手法として、酸分解とメチルエステル化を組み合わせた分析法を紹介します。この手法で分解した試料をGCによって分析することで、ポリエステル中のジカルボン酸やジオール成分を高感度に定性・定量分析することができます。本手法で用いる反応スキームと市販飲料水のペットボトルを分解し、ジカルボン酸を分析した結果を下図に示します。

図1:PETの反応スキーム

図1:PETの反応スキーム

図2:飲料水用ペットボトルの酸分解−メチルエステル化物のGCクロマトグラム

図2:飲料水用ペットボトルの酸分解-メチルエステル化物のGCクロマトグラム

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