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C2001

回転式ミクロトーム

1. 装置

ライカマイクロシステムズ(株)製    HistoCore AUTOCUT R

2. 特徴

装置外観

装置外観

様々な材質、形状の工業材料や電子部品等の断面及び切片を作製する装置です。主に、光学顕微鏡(OM)や走査型電子顕微鏡(SEM)の前処理装置として用います。
目的に応じて、研磨法及びウルトラミクロトーム法との比較・選択が重要となります。表に各手法の断面サイズ及び切片厚みを示します。本装置は広範囲の断面作製(mm以上)及びその断面からµmオーダーの切片を作製する事が可能です。

表:各手法との比較
  回転式ミクロトーム ウルトラミクロトーム 研磨
断面サイズ mm以上 〜mm mm以上
切片厚み µmオーダー nmオーダー 10µm以上

3. 仕様及び性能

切削方式 モーター駆動/手動
切削厚 0.5〜100µm(600µmまで可)
冷却機構 電子冷却 -25℃まで
ナイフ スチール、タングステン、ガラス、ダイヤモンド

4. 測定試料

サイズ 試料切削範囲 最長70mm

5. 留意点

前処理 樹脂包埋が必要の場合有

6. 応用分野及び適用例

応用分野 適用例
OM、SEM用断面及び切片作製
  1. 高分子材料成形品のスキン層の厚み、球晶構造の観察(下図参照)
  2. 多層フィルム等の層構成
  3. プリント基板の配線断面
  4. インクジェットプリンター用紙、各種塗膜、メッキ処理等の断面作製
PP成形品の透過偏光OM写真

図:PP成形品の透過偏光OM写真

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