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F072

還元雰囲気下ダイナミックTGAによるカーボンナノチューブの分析

カーボンナノチューブ(CNT)は、その機能性が注目されているナノ材料ですが、製品の中にはCNT以外の不純物(アモルファスカーボン、触媒残渣等)も含まれており、その純度を評価する方法の一つとして、熱重量分析法(TGA)が用いられています。

通常行なわれる酸化雰囲気下の等速昇温条件での測定より、図1に示す減量速度を一定に保ちながら温度制御するダイナミックTGA法の方が、より温度分解能の高い結果が得られます。さらに、酸化雰囲気(図2)を還元雰囲気(図3)に変更して測定することにより、より詳しい情報が得られます。

また、どのような組成であるかを調べるためには、TEM、SEM、RAMAN、XRD等の分析を加えた総合解析が必要です。

図1:ダイナミックTGA法の概念図

図1:ダイナミックTGA法の概念図

図2:酸化雰囲気下でのTGA曲線 図3:還元雰囲気下でのTGA曲線
図2:酸化雰囲気下でのTGA曲線 図3:還元雰囲気下でのTGA曲線
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