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I0601

自動比表面積/細孔分布測定装置

1. 型式

日本ベル製     BELSORP-miniII

2. 原理

写真:自動比表面積・細孔分布測定装置

あらゆる固体表面は、充分低温に冷却されると、窒素などの気体分子をファンデルワールス力で引き付け、物理吸着される。
試料を前処理装置で脱気した後、外気から遮断された系内に置き、吸着温度を一定(液体窒素温度)に保って、各圧力下での試料への気体の吸着量を、気体の圧力変化から気体の状態方程式を用いて求め、吸脱着等温線を測定する。この吸脱着等温線からBET比表面積、細孔径分布などの表面物性解析を行う。

3. 性能と解析項目

性能
測定範囲
比表面積: 0.01m2/g以上(窒素吸着)
細孔径分布: (直径)0.7〜200nm(窒素吸着)
サンプルセル 外径:9mmφ セル容積:2cm3、5cm3
解析項目
  • 吸脱着等温線
  • BET法による比表面積
  • ラングミュアー法による比表面積
  • t-プロット法による比表面積、マイクロポア容積
  • DH、CI、BJH法による細孔径分布
  • 全細孔容積
  • 平均細孔直径

4. 分析依頼の際の留意点

  • 測定に供する試料の全表面積が2〜40m2あることが好ましく、プラスチック片あるいはガラスなど比表面積が小さいものは、測定結果の信頼性が劣る場合がある。
  • 細孔径分布の測定は、試料1検体につき1日程度の時間を要する。

5. 分析事例

セラミック、触媒、活性炭、セメント、焼結金属など

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