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I0603

ウルトラピクノメータ

1. メーカー・型式

AntonPaar製     UP-1200e

2. 原理、概略図

試料室(体積VCELL)に試料を入れて一定圧力P1にした後、膨張室(体積VEXP)との間のバルブを開けて試料室と膨脹室をつなぐと、系の中の気体は膨脹して圧力P2となる。
圧力P1とP2から試料の体積を計算し、試料重量をその体積で割れば密度が得られる。

図:ウルトラピクノメータの原理

3. 性能・仕様

各セルの繰返し性、正確さ

Largeセル(15mmφ×24mm; 4.5cm3
  • 検量球容積2.145cm3
  • 繰返し性±0.01%以内
  • 正確さ±0.03%以内
Mediumセル(13mmφ×13mm; 1.8cm3
  • 検量球容積1.0725cm3
  • 繰返し性±0.03%以内
  • 正確さ±0.3%以内
Smallセル(8mmφ×6.5mm; 0.25cm3
  • 検量球容積0.0898cm3
  • 繰返し性±1%以内
  • 正確さ±3%以内

測定必要試料

0.2cm3〜4cm3

4. 分析依頼の際の留意点

  • 試料に蒸気圧をもたらす汚染があると測定精度が悪くなる。(前処理(加温脱気)が必要)
  • 試料量は多いほど測定精度が上がる。

5. 分析事例

セラミック、触媒、活性炭、セメントなど

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