HOME > 分析対象 > 材料 > 金属・無機材料
I339

ICP-AESの定量感度

材料中の元素組成分析に多用されるICP-AES(誘導結合プラズマ発光分光分析法)の定量下限を以下の表に示します。

図:ICP-AES定量下限表

図:ICP-AES定量下限表

ICP-AESでは次の特徴があります。

  1. ICP-MSでは測定が困難なP, S, Siの測定ができます。
  2. Csの感度は非常に悪く、10ppm(µg/mL)のピークでも観測されません。ICP-MSによる測定をお奨めいたします。

また、実際の測定に関しては以下に注意することが必要です。

  1. 上記は、希硝酸を測定した場合の定量下限です。実用上の定量下限は、共存する酸の種類や濃度、主成分元素によって大きく変わります。また、共存元素の分光干渉により測定が出来ない場合もあります。測定出来ない場合は、ICP-MSなど他の方法での測定を検討します。
  2. 固体試料中の元素濃度分析の場合、酸やアルカリなどを使用して分解し、溶液にしてからICP-AESで測定します。ICP-AESの測定溶液中の定量下限はppbレベルですが、もとの固体中試料中の元素濃度に換算するとppm(µg/g)レベルになります。おおよそ5ppm(µg/g)以下のレベルの分析を行う場合ICP-MSによる分析が必要です。

前のページに戻るこのページのトップへ