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M229

電子回折および高速フーリエ変換(FFT)パターンについて

電子回折またはFFTパターンを用いれば、試料局所の結晶構造を解析できます(表1、図1)。いずれも透過電子顕微鏡(TEM)で取得できますが、後者は観察像を画像処理して間接的に得られます。また、観察用試料が十分に薄い場合には両者は等価であり、試料の周期性の情報を有します。

表1:電子回折および高速フーリエ変換(FFT)パターンについて
電子回折パターン 高速フーリエ変換(FFT)パターン
制限視野回折(SAD)パターン ナノビーム回折(NBD)パターン 収束電子回折(CBED)パターン
得られる情報 結晶構造の種類
格子定数*1
観察方位
その他 - - *2 -
分析可能な領域 約100〜1000nm 約1〜100nm 約1〜100nm 数〜数10nm*3
電子線照射量
関連する技術資料 電子回折法による土壌鉱物の同定
電子回折法を用いた炭素繊維の積層構造の評価
- 収束電子線回折像シミュレーションプログラム 暗視野STEM像によるPt粒子の露出結晶面の解析
  • *1未補正の場合、数〜10%程度の測定誤差を含む
  • *2結晶学的情報(試料厚み、結晶対称性、格子歪み、格子欠陥など)
  • *3FFTパターンの解像度(nm-1/pixel)は、元の観察像サイズ(nm)に反比例するため、注意が必要(図1(c’))
図1:β-Si3N4を[0001]方位から観察した場合の(a)電子回折パターン(SADパターン)、(b)暗視野STEM像と(b’)そのFFTパターン、(c)(b)の拡大像と(c’)そのFFTパターン

図1:β-Si3N4を[0001]方位から観察した場合の(a)電子回折パターン(SADパターン)、(b)暗視野STEM像と(b’)そのFFTパターン、(c)(b)の拡大像と(c’)そのFFTパターン

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