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M234

STEMトモグラフィによる貴金属担持カーボン触媒の3D解析(1)

貴金属担持カーボン触媒は細孔を有する担持カーボンを利用することにより、ナノサイズの貴金属触媒を担体外部のみならず、担体内部にも配置することで性能向上が図られています。そのため、ナノメートルオーダーで三次元構造を解析することが重要となります。
図1にSTEMトモグラフィによる三次元再構成像を示します。明るく観察される粒子が貴金属触媒に対応します。Z方向のスライス像(図2)において、カーボン内部に細孔や貴金属触媒が存在することが分かります。貴金属触媒、カーボン、細孔をそれぞれセグメンテーション(領域分割)したデータを図3に示します。さらに、貴金属触媒を外部粒子と内部粒子に区別することも可能です。

図1:三次元再構成像(X: 166 nm、Y: 175 nm、Z: 97nm)

図1:三次元再構成像

図2:Zスライス像

図2:Zスライス像

図3:セグメンテーションデータ(赤:貴金属触媒 白:カーボン 緑:細孔)

図3:セグメンテーションデータ

図4:セグメンテーションデータ(赤:内部粒子 青:外部粒子 透明:カーボン)

図4:セグメンテーションデータ

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