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O545

LC/MSによる胆汁酸の分析

胆汁酸は、胆汁の主要成分であり、肝臓でコレステロールから生成されます。油成分とミセルを形成することで、脂質成分の吸収をしやすくする重要な役割を果たしています。LC/MS(液体クロマトグラフ/質量分析)を用いて、4種の胆汁酸(コール酸、デオキシコール酸、ケノデオキシコール酸、リトコール酸)の分析を行いました。
図(上段)に、胆汁酸の(M-H)-に相当するイオンの抽出イオンクロマトグラムを示します。4種の胆汁酸が分離されて検出されていることが分ります。図(下段)に、コール酸のマススペクトル及び精密質量による組成推定結果を示します。精密質量の誤差が小さく、組成推定結果はコール酸の(M-H)-に一致しました。このようにLC/MSは胆汁酸の定性に有効な手法です。また標準試料を用いることでLC/MSによる定量分析も可能です。

図:胆汁酸(4種混合溶液)の抽出イオンクロマトグラム(上段)とコール酸のマススペクトル及び精密質量による組成推定結果(下段)

図:胆汁酸(4種混合溶液)の抽出イオンクロマトグラム(上段)とコール酸のマススペクトル及び精密質量による組成推定結果(下段)

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