HOME > 分析対象 > 材料 > 高分子材料
P338

CFRPの接合界面の評価

CFRPに代表される繊維/樹脂複合材料の分析アプローチを表1及び図1に示す。基本的に無機繊維と樹脂との接合は分子間力と考えられる。このため、「繊維の解析」、「樹脂の解析」、「接合界面強度の評価」が重要となる。

表1:繊維/樹脂界面の分析アプローチ一覧
分析アプローチ 要求される情報 分析方法
繊維の解析
  • 表面修飾状態、酸化状態
  • 表面ゼータ電位
  • 酸点、塩基点
  • 比表面積
  • 密度
  • XPS分析
  • ゼータ電位のpH依存性
  • 昇温脱離(TPD)
  • 物理吸着(Kr、N2、Ar)
  • ガス置換ピクノメーター
樹脂の解析
  • グラフト構造、グラフト化率
  • 相分離構造、組織
  • 微小領域結合変化
  • FTIR、NMR
  • 染色SEM・TEM、SPM
  • TEM-EELS
接合界面強度の評価
  • 接合界面強度(モデル材料)
  • 接合界面強度(CFRP実材料)
  • 樹脂単独弾性率、硬さ
  • 微小領域の弾性率の変化
  • マイクロドロップレット試験
  • プッシュアウト試験
  • ナノインデンテーション試験
  • SPM(QNM)測定
図1:CFRP材料の分析アプローチ全体像

図1:CFRP材料の分析アプローチ全体像

前のページに戻るこのページのトップへ