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S508

イオン液体を用いたカラーコンタクトレンズ断面のSEM観察

水分を含む試料をSEM観察するためには、固定、脱水、置換、乾燥といった複雑な前処理操作が必要でしたが、簡便な処理方法である理由からイオン液体を用いた前処理技術が注目されています。以下に、イオン液体で前処理を行なったカラーコンタクトレンズ断面(含水状態のポリマー材料)のSEM観察事例を紹介します。

イオン液体で処理されていないカラーコンタクトレンズは、乾燥収縮により断面形状が大きく歪んでいることが分かります。一方、イオン液体で処理したものは、本来の試料形状が保たれており、カラーコンタクトレンズ内部の構造が明瞭に観察されていることが分かります。このように、イオン液体を用いる前処理技術は、水分を含む試料のSEM観察に有効であることが分かります。

カラーコンタクトレンズ断面のSEM観察部位

未処理

未処理

浸漬処理

浸漬処理
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